足は、足底の3つのアーチのバランスが保たれ、体重を支え、歩行ができています。
足の爪も正しい爪切りを行う事で、歩行時の地面を蹴り上げる力が入り、安定した歩行へと繋がります。爪が肥厚し変形、欠損したり、巻き爪や陥入爪などのトラブルにより、足底のアーチや荷重のバランスが崩れると胼胝ができ、痛みを伴うとさらに歩きにくくなります。
外反母趾、内反小趾なども含めた様々な足のトラブルは、靴が合ってない為に起きる事も多く、どんな靴を履いて、どんな歩き方をしているかも観察が必要です。歩行ができなくなる前に、日常的に足や靴を観察し、ケアすることが重要です。こうしたフットケアを前面に打ち出し、予防看護に力を入れているのは、今のところ当ステーションだけです。
フットケア(巻き爪や陥入爪、肥厚爪、胼胝、魚の目、角質肥厚など)の技術を取得した看護師が2名います。アロマテラピーの資格を持っている看護師もおり、開設当初からフットケアとアロマテラピーを取り入れた看護を展開し、患者さまが自分の足で歩けるようフットケアを提供しています。
通常なら、巻き爪や陥入爪など、長い待ち時間を覚悟で、皮膚科や整形外科を受診しますが、看護師が訪問し処置できるので、ご本人だけでなく、ご家族も受診に付き添う負担が軽減し、且つ、足のケアを継続して訪問看護で行えるため大変喜ばれています。
足をご自分でも観察し、歩くことへの意欲が増した方もおられます。
認知症患者は全国で462万人、予備軍(軽度認知障害)は400万人、特に都市部では増加傾向にあり、
サポートする家族が働けなくなるなど、社会的な損失も問題となっています。アルツハイマー型認知症は、異常なたんぱく質が脳に溜まることで症状が進むことが分かっています。多くの人が50代ごろから徐々に増えはじめ、軽度認知障害(MCI)と呼ばれる状態を数年経て、発症します。
この水際の状態で、例えば、2年発症を遅らせることができれば、2050年の時点の認知症有病率は、20%、5年発症を遅らせるなら43~49%下がると言われています。認知症の予防と早期支援は、必要不可欠なのです。
現在、認知症患者様の訪問サービスは、まずはデイサービスやヘルパーが選択されます。家事ができなくなったり、家族に何度も電話をしてきたり、暴言を吐いたりし、家族と離れる機会を持つためです。
しかし、すんなりとデイサービスやヘルパーを受け入れて下さらない患者様も増えてきており、ご家族が介護するしかなく疲弊している現状があります。訪問看護師は、概ね、合併症など状態が重度になってから呼ばれることが多いのですが、当ステーションは、そんな患者様やご家族の為に「認知症早期支援」に特化しケアを提供しています。
認知症看護について学んだ看護師による看護師にしかできないケアをその患者様の状態に合わせて提供します。また、当ステーションが提供している「フットケア」と合わせることで初回の受け入れがスムーズにいく場合もあります。今後、増えていく認知症患者様の支援を重度になる前にスタートでき、患者様の不安な気持ちやご家族の介護負担の軽減にも繋げることができます。
かなり認知症状が進んでしまってからの訪問サービスの導入は、ご本人の理解を得るのが難しく、ご家族や担当ケアマネさんを悩ませている現状があります。当ステーションは、困難な事例の認知症の患者様にも多く訪問しており、慣れた看護師が中心となり、患者様に根気よく訪問し、デイサービスやヘルパー導入にも繋げています。
早期から関わることで、訪問看護師がかかりつけ医ならぬ、かかりつけ看護師のような存在になり、ご本人やご家族を丸ごと支援し、長い認知症介護の旅路を最期まで支えていきたいと思っています。
アロマテラピーとは、植物の花や葉、種子などの芳香成分を水蒸気蒸留法という方法で抽出した精油を用いた芳香療法です。香りと脳には、深いつながりがあり、嗅覚を刺激することで自律神経を整えたり、筋肉の弛緩、痛みの緩和等有用な結果が報告されています。
皮脳同根。アロマオイルを使った皮膚のタッチングによる脳への快刺激は、気持ちを穏やかにしてくれます。認知症の周辺症状の緩和やスピリチュアルペイン、また、浮腫みの緩和にも有用性があります。また、殺菌や抗菌に有用な成分も報告されており、看護ケアにおいて、感染予防や病状の緩和等にも役に立っています。
当ステーションでは、看護ケアの一つとして、アロマテラピーを行っています。補完代替療法として内服治療だけでは、どうしようもできない様々な心の痛みの緩和、下肢の循環改善や浮腫みの緩和、皮膚の保湿保護等の目的で行います。フットケアと合わせて行っているのも当ステーションならではです。
アロマテラピーを行う時は、ご本人やご家族、主治医の了承を得て行います。香りが苦手な方や皮膚のトラブルが起こるおそれのある方には、実施しないこともあります。
アロマテラピーを行うにあたって、タッチングにはアロマオイル、足浴時には沐浴剤を使用していますが、すでに在宅の現場で10年以上にも渡り使用され、トラブルのほとんどない品質の良いものを使用しています。当ステーションの訪問看護においては、アロマオイル代や足浴剤を別途で頂くことはしていません。
予防段階から看護師が関わることで、認知症の早期発見や、発症しても予後予測がある程度できます。
訪問看護をご検討中の方は、以下のメニューをぜひご覧ください。
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